旅行3日目は奥入瀬渓流を1日かけてがっつり歩いきました。前日、前々日と車中泊した僕たちは、久しぶりのお布団を求めて本日の宿、青荷温泉へと向かいます。
この記事はその5の続きです。
もしよかったらその1からどうぞ。
奥入瀬渓流の散策を終えて、16時くらいに駐車場から出発。この日は旅館を予約していて、3日目にしてお布団で寝れますww。"青荷温泉ランプの宿"にお世話になりました。
車で約1時間半。ブナ林が続く山の中を進みます。けっこう雪が残っていて、たまに見かける川の水は雪解け水なのか増水してちょっと茶色く濁っていました。
途中、酸ヶ湯温泉の前を通って「おぉー、ガイドブックでみたとこや!ここも行きたかったなー」とか言いながら通り過ぎる。
酸ヶ湯温泉のHPより
ヒバ千人風呂というめっちゃ大きい木造のお風呂があります。混浴なんでちょっとどうしよってなりますが。
宿の少し手前にあった道の駅虹の湖で休憩。売店はすでに閉まっていましたが、敷地内に大きな広場がって、桜がキレイに咲いていたので、写真タイム。
ここの桜はまだまだ花がありました。
広場にたくさんの鯉のぼり。これだけいっぱい上がっていると壮観です。
道の駅を出発して、そこから道が険しくなりました。ホンマに合ってるんかな?とか思いましたが、まぁまぁの頻度で看板が立っていたのでどんどん山道を進む。看板に「あとちょっと」とか「ここから砂利道」とか、いろいろ書かれていたのですが方言(津軽弁?)で書かれているので、何かわからないものも多かったです。
助手席の奥さんに「今なんて書いてあった?」「わからへんww」みたいなやり取りを何度もしました。
山道を10~20分くらい進むと宿に到着。宿は本当に名前の通りランプの宿で、そこかしこにランプが吊るされていました。灯りはホンマにほぼランプのみ。ケータは圏外、コンセントなし、お風呂にシャワーなしという徹底ぶり。
正面玄関。ここにももちろんランプが。
不便かもしれませんが、ランプが作り出す雰囲気はとても良くて、自然と落ち着きます。温泉も趣の異なる浴場が4種類くらい用意されていました。男湯は外から丸見えのものもありましたが、ランプの弱い明かりのおかげ?で、夜はたぶん見えてないです。
写真を撮ってもランプの灯りが優しすぎてほとんど映らない。
ランプの雰囲気が人気みたいで、実際この日は満室っぽかったです。広い食堂がいっぱいになっていました。そして海外から来ている人も多かったです。奥さんの隣に座っていた人は、アジア系の女性で一人で来ているっぽかったです。すごい。
ご飯もおいしくて、宿の方が1つ1つの料理を方言で冗談を交えながら説明してくれていました。そして感動したのが、水道のお水がおいしいこと!飲料水ですって書いてあったので、飲んでみるとおいしいこと。しかも冷たい。感動のあまりガブガブ飲んで、奥さんに報告までしましたww
そんなこんなでランプの優しい光に包まれて久しぶりのお布団で眠りにつきました。
ここから旅行4日目。この日は青荷温泉を出発して、"白神の森 遊山道"、弘前公園を観光します。途中、桜がキレイなスポットを見つたり、現地の人にミズバショウの群生地を教えてもらったり、弘前市りんご公園に寄ったりとこの日も盛りだくさんです。
朝はまず露天風呂にもう一回入る。朝はお風呂によっては男湯が丸見えなので、ご注意をww。
昨日は暗くてよくわからなかったので、敷地内を散歩して、朝ごはん。準備をして、お土産に青荷温泉オリジナルの手ぬぐいを購入して出発。
まずは、昨日も行った道の駅虹の湖に寄って売店を物色。ヒバの木のチップとヘチマのリンスインシャンプーを購入。ヒバのチップは大きめのビニール袋にたっぷり詰められていて、車内に木のいい香りがずっと漂っていました。
道の駅を出て"白神の森 遊山道"の出発点であるくろもり館を目指す。途中たくさんの桜並木を超えて3時間程でくろもり館に到着。桜並木には帰りに改めて寄りました。
遊山道という名前は、遊歩道と登山道の間くらいの道ってことみたいです。 あと厳密には白神山地ではなく、似た森林景観のスポットってことみたいです。
こうして脈々と守り伝えられた結果、今なおここには白神山地の特徴的な植生が息づいています。現在は保健保安林に指定され、世界自然遺産登録地域のような森林景観を体感できるスポットとして活用されています。また、この森の中にある道は、かつての杣道※3の名残であり、遊歩道と呼ぶには少し険しく、登山道と言うほどには厳しくないことから「遊山道」と呼ばれています。
白神の森 遊山道 公式サイトより
くろもり館の駐車場に車は思ったより少ない。平日ってのもありましたが、受付に行ったら一部雪が溶けてなくて通れない箇所があるとのこと。なんと。。。ってかそんな雪あるんか。。。
白神の森 遊山道 公式サイトより
遊山道のマップ。B~C間が雪で通れなくなってました。クマの爪あと見たかったなー。
DからCへは行けるらいいので、散策することに。入山料の500円を払って、説明を聞く。雪解けで道がぬかるんでいる場所があるとこのことで長靴を貸してくれた。熊よけの鈴が着いた杖も借りれて至れり尽くせり。実際のルートとしてはA→ B→ E→ F→ D→ C→ D→ Aの順で周りました。
準備を整えて、はりきって散策スタートです。
遊山道は主にブナ林で黄緑の若い葉を付けていました。遊山道は、比較的きれいに整備されていて歩きやすかったです。
遊山道は雪が残っているくらいなので、前日の奥入瀬渓流とは違って寒い。でも、この日はほとんど風がなくて、マウンテンパーカーを着て歩いていると、軽く汗をかきました。
道端にはたまにカタクリって赤紫の花が咲いていました。10~15cmの見たことない変わった花で逆さま?に咲いていました。
珍しい花?とにかくキレイ。群生しているとなお美しい。
他にもスミレ色の小さい花や、大きな葉の真ん中から茎が伸びている花とか見たことない植物を見かけました。
スミレ色の小さい花。
葉の真ん中から伸びる花。こんなん見たことない。
マップのB地点には聴診器が置かれていて、ブナの中を流れる水の音を聞いてみて下さいとのこと。
どんな音がするのか?
なかり小さい音でしたが、聴診器を当てるとシャーって音がしました。たぶんこれかな?って感じでしたが、ナウシカみたいでちょっと感動。
途中の道。めっちゃ雪残ってました。ぬかるんでましたが、長靴なのでなんのその。
F地点の森の湧つぼ。ちょっと地味ですが、水が湧き出ているみたいです。飲んだらおいしいんかな。
湧つぼ近くにもかたくりが。
D地点からC地点の方面に行くと途中から張出木道なるものがあって、この辺りから鳥の声が大きくというか、近くなる。たぶん張出木道の下に鳥がいるっぽくて、歩いていると鳥がちょいちょい木道の下から出てきます。あまり人が来てへんかったから油断してるんかな。
張出木道。
歩き心地はいいのですが、少し揺れるので高所恐怖症の僕はちょっと怖かったです。
不意に現れる急な上り、下り坂。
C地点に到着して、東屋のベンチで休憩。お菓子を食べて、お茶を飲んでまったり。東屋から先は、ガッツリ雪で埋まっていました。衝撃。
雪で埋もれた道。この森には、元々どれだけの雪が降ったのか。
ベンチでぼーっとしているときに思ったのですが、めっちゃ静か。この日は人が少ないてのもあると思いますが、風もほとんどないので、木の葉が擦れる音もなくて、近くに川もないので水が流れる音もしません。ただただたくさんの鳥の声が響いている。でも、静か。ずっとそこにいれるような不思議な感じでした。
出発視点であるAに向かって戻り、A手前に野鳥観察舎なる小さい小屋がありました。中に小窓があって鳥が探せるようになっていました。
カメラのレンズを望遠に変えて探しましたが、全然鳥の姿は見えず。めっちゃ声は聞こえるのですが。外に出て木の上の方を見ていると、いることはいましたが、写真に収めるのは難しかったです。
鳥が写っているはず。。。真ん中やや左のやつかな。。。今となってはよくわかりませんww
巣箱もありました。
くろもり館の横には洗い場があって、長靴をキレイにしてゴール。
洗い場。長靴は一年を通して必要なんかな。
長靴を返して遊山道の散策は終了。なかなか気持ちのいい散策でした。鳥の声に癒されました。
これでその6は終わりです。ここまで読んで下さった方ありあがとうございました。
次は、弘前に向かう途中で見つけた美しい桜並木、弘前市りんご公園に行きます。
終わり。